地質トピックス

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小樽で群来(くき)がみられました〔2011/02/08〕

白濁する海(撮影:大澤研究主任)

白濁する海(撮影:大澤研究主任)

 当所の沿岸地質グループでは平日10:00に小樽港南防波堤基部港外側にて定地海洋観測を行っており、天候や気温とともに海面の水温と塩分を調べています。
 2011年2月3日(木)、観測担当の職員がいつものように防波堤に行くと岸寄りの部分が白く濁っていました(写真)。魚が産卵のため、大群で岸に寄って来ることを「群来(くき)」と言い、この性質を利用したニシン漁はかつて北海道西岸で盛んでした。海水が白く濁って見えるのは海中に放出されたニシンの精子が原因となっています。
 今回の群来と水温の関係に注目すると、南防波堤の2/2~4までの水温はそれぞれ3.5℃、3.8℃、4.8℃となっていました。また,同様の観測を行っている祝津の小樽水族館近くの水温も3.8℃、5.1℃、5.4℃と両地点とも水温が群来の起こった日に向かって上昇する傾向が見られました。もちろん群来が起こった原因を水温だけで全て説明することはできませんが、このように何かイベントがあった時、環境がどうなっているかを調べていれば、自然現象を知る上で大きなアドバンテージとなります。このため,このようなモニタリング的な調査は非常に重要と考え、私どもは今日も岸壁に向かい、日々、観測を行っています。

 

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