地質トピックス

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地質の日ミニツアーに楽しむ市民〔2010/05/17〕

軟石の生成について説明する垣原研究主任

石切場跡地で札幌軟石の説明をする
垣原研究主任

 「札幌軟石」と言えば札幌市民にとってはなじみ深い素材です。今年の「地質の日(5月10日)」記念企画は、今年は札幌軟石が取り上げられました。
今回の企画は、札幌建築鑑賞会、北海道大学総合博物館、道総研地質研究所などが主催し、北海道大学総合博物館での展示(4月27日~5月30日)と講演会(5月1日)、そして札幌市南区石山地区でのミニツアー(5月8日)が行なわれました。どの企画にもたくさんの市民の方々が参加され、ミニツアーには希望者数が定員を大幅に超え、参加できない方も出てしまったほどです。
 そもそも札幌軟石とは、約4万年前の支笏湖付近での大規模な火山噴火によってもたらされた火砕流堆積物(支笏溶結凝灰岩)を採掘・加工した石材のことです。この大噴火によって支笏カルデラ(現在の支笏湖)が形成されました。支笏湖方面から火山噴出物がもたらされたために、火砕流堆積物が厚く分布しているのは札幌市内では南区などに限られます。そのため昔から札幌軟石は南区石山地区で採掘・加工されていました。現在は1社だけとなりました。今回、ミニツアーで見学した南区の藻南公園や石山緑地では採掘跡が公園として活用されています。
 札幌軟石は耐火性・断熱性に優れ、また加工しやすいことから倉庫などの壁材に使用された他、民家にも多く使用されました。現在でも札幌軟石を使用した建築物は、札幌市内各所で見ることができ、札幌建築鑑賞会では「札幌軟石を使用した建築物の分布図」を作成しました。今回の展示では、この分布図や軟石の歴史、そして軟石の形成史を紹介しました。

 

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